NISAで売った分の枠は、今は翌年にならないと戻りません。それが、売ったその年のうちに戻るようになるかもしれません。
金融庁は2026年8月31日に、来年度(令和9年度)の税制改正に向けた要望を公表しました。その中に、NISAの「売った枠」を当年中に使えるようにする項目が入っています。
この動画では、今のNISAのしくみをおさらいしたうえで、今回の要望で何が変わり、何が変わらないのかを、税理士が順に解説しています。
あわせて、要望が実現しても残る2つの注意点や、大きく値上がりした商品を乗り換えるときの考え方にも触れています。ぜひ最後まで動画をみてください。
▼今のNISAのしくみ
・NISA口座で買った株や投資信託は、値上がり益や配当に税金がかかりません(ふつうの口座なら利益の約20パーセント)
・1年間に買えるのは、つみたて投資枠120万円・成長投資枠240万円の合計360万円まで
・一生涯で持てる上限は1800万円で、買ったときの金額(簿価)で数えます
・持っている商品を売っても、その枠が戻るのは翌年です。1800万円を使い切った方は、売ったお金をその年のうちにNISAで買い直せません
▼今回の要望で変わること
・売った分の枠を、その年のうちに使えるようにする内容です
・乗り換えたい商品があるとき、年明けを待たずに買い直せるようになります
・同じ要望は昨年も出されましたが、令和8年度の改正では見送られ、今年もう一度出された形です
▼実現しても変わらないこと
・1年間の上限360万円はそのままです。売った分を上乗せして買えるわけではありません
・戻るのは買ったときの金額だけです。100万円で買って300万円に育ったものを売っても、戻る枠は100万円分です
・NISAの強みは、増えた分からさらに生まれる利益まで非課税になることです。大きく育ったものを売ると、その分の非課税は取り戻せないので、乗り換えは慎重に考えましょう
※2026年9月時点の要望内容です。実際に決まるかどうかは、年末の税制改正大綱とその後の法改正で確認が必要です。
ぜひチャンネル登録をお願いします。次回の動画もお楽しみに。
【税理士・三股秀之のプロフィール】
三股秀之会計事務所は経営者のビジネスパートナーとして共に経営課題に取り組んでいく事務所です。
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