整骨院の税務の最大の特徴は、保険診療(療養費)は消費税非課税、自費メニューや物販は消費税課税となる点です。
医科とは異なる独自の区分管理が必要であり、ここを誤ると消費税の申告漏れにつながります。
整骨院の消費税区分の基本
柔道整復師の施術に係る「療養費(受領委任分)」は、消費税上は非課税取引となります。
一方で、以下は課税売上に該当します。
・自費整体・骨盤矯正などの自費施術
・美容メニュー(小顔矯正・痩身など)
・回数券(自費施術に対応するもの)
・サポーター・テーピングなどの物販
・サプリメント・健康グッズ
特に多い誤解が、「国家資格者が提供しているからすべて非課税」というものですが、これは誤りです。保険適用の範囲を超えるサービスは、すべて課税対象になります。
よくある指摘ポイント
税務調査で頻繁に指摘されるのは以下です。
・自費売上を非課税として処理している
・回数券の売上区分が曖昧
・物販収入を売上に計上していない
・売上の区分管理がされていない
これらはすべて、消費税の過少申告につながるリスクがあります。
実務上の対応ポイント
整骨院では、以下のような管理体制が重要です。
・売上を「保険」と「自費」で明確に区分
・レジ・会計ソフトで区分別に集計
・回数券の内容ごとに課税/非課税を判定
・物販収入を別管理
・簡易課税制度の適用可否の検討
まとめ
整骨院の消費税は、療養費は非課税、自費・物販は課税というシンプルな構造ですが、実務では混在するためミスが起きやすい分野です。
区分管理が曖昧なままだと、税務調査で修正されるリスクがあります。
北九州市内(小倉北区・小倉南区)、下関市で整骨院・接骨院を経営されている方で、消費税の区分管理やインボイス対応について整理されたい方は、三股秀之会計事務所までお気軽にご相談ください。
